三枝博士
三枝博士のおしりクリニック
正しい知識でおしりを大切に
-便秘のワナ-
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1.便秘はおしりに悪い
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便秘がちの人におしりの病気が多い。これは確かなことです。もともと肛門はウッ血しやすい上に、かたい便を無理やり出そうとすれば、ますます静脈に血が溜まってしまい破れて噴き出してしまいます。
といって、下剤を大量に飲んだり、便秘薬のお世話になりっぱなしというのも考えものです。
2.便秘の原因
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便秘には、体質的な便秘(結腸型便秘)と、自分でつくる便秘(直腸型便秘)の2種類があります。
結腸型便秘は、なんらかの結腸機能の異常により、結腸内で糞便の水分が吸収されすぎて起こるものです。これには多分に素質的なものが含まれています。 直腸型便秘は、排便感が生まれつき鈍い人、または排便感を自分で壊して鈍くしてしまう人のことです。多くは、自分で排便感を鈍らせてしまっています。 おしりに優しい排便でも説明していますが、出したくなったら出すのが重要なのにガマンするのはよくありません。
3.整腸剤に気をつけよう
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近頃は本当に胃腸の薬がお好きな方が多いですね。整腸剤や胃腸剤の中にはたいていは消化酵素など、食べ物の消化吸収を促進する薬が入っています。 そのため、こういう薬を乱用すると、便がかたくなるのを助長させてしまうことがあるように思います。 また消化の良いものばかり食べたり減食してしまうのも、便をかたくする原因となります。
4.便秘にきくもの
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便秘がちの人の中には、便秘になっても便秘薬(広い意味では下剤と同じようなものです)があるから大丈夫!!などと思っている人も多いのではないでしょうか? 下剤も必要なものであり、それ自体が悪いものではありません。が、種類によっては長期間の服用はあまり感心しません。
下剤にはセンナ、ダイオウなどの漢方薬やアロエなどの腸を刺激し動きを活発にさせるものや、糞便に混ざりこみ水分を吸収し便を柔らかくしたりと働きがいろいろありますが、実は私たちの身近にも便秘にきくものはあるのです。それは水と食物繊維です。一番安上がりなのは、水を飲むことです。
便秘の治療に王道はなく、早寝早起き、規則正しい生活、運動、バランスのとれた食事、線維、水分の十分な摂取、睡眠、精神的ストレスのコントロールという地道な努力がまずは基礎条件です。これらなしに便秘の治療はあり得ません。そうした上で尚、便秘であるならば、出来るだけ作用の弱い軟便剤から用いて、それでも効き目が弱ければ、少しずつ強めの下剤を加えて行きます。生活習慣の改善をせずに、薬局でいきなり強い下剤(漢方薬)を買って自己治療をするのは最も感心しないことです。(実際にはこれがほとんどですが)女性では生理周期も関係しますので量の微妙な加減も必要です。
なお、センナ、ダイオウはアメリカでは禁止薬物、欧米先進国では下剤として用いられることはない劇薬です。