三枝博士
三枝博士のおしりクリニック
正しい知識でおしりを大切に
-肛門を清潔にしましょう-
ホームページへ戻る
ホーム
1.うんちは皮膚の敵
トップへ戻る
「うんちは皮膚を刺激する」これを実証するのが有名な「グラネット(E.Granet)の実験」です。
うんちと水をミキサーに入れ十分に混ぜ合わせます。これをアルコールとエーテルで二段階に抽出しわきの下に塗ります。 一週間ほど続けると、わきの下が真っ赤になり、かゆくてヒリヒリし、そのうちに完全に皮膚炎となります。
いかに、うんちが刺激の強い化学物質であるか、ご理解いただけるでしょう。
2.肛門も皮膚である
トップへ戻る
肛門学入門で「皮膚がへこんで腸のような形をしているものが肛門」だとお話ししました。
ヒダの多い所ですので、おしりをキレイにしておかないと、皮膚炎になってしまいます。
ところが、人間の体はうまくできたもので、局所免疫というものがあり、防いでくれています。
3.肛門を清潔にする方法
トップへ戻る
局所免疫があっても、清潔でない肛門はいろいろな病気になる可能性があります。
最も良い方法は、排便の度に入浴することです。全身の血の巡りがよくなり、すみずみまでキレイになります。
と、いっても、いつでも入浴できるわけではありません。その場合には、肛門洗浄用のノズルや温風の出る便器を使ってください。 また、携帯用のおしり洗浄のための器具も販売されていますので、家庭だけでなく、職場や公共のトイレでもおしりの洗浄ができます。
さらに、タルク末やベビーパウダーを使い乾燥させておくことも有効です。薬局で販売されている肛門衛生用品も、皮膚炎を起こさない限り使うのも良いです。
逆に神経質に洗いすぎると皮膚の防御に必要な皮脂をとってしまい、皮膚炎になりますので注意して下さい。